ひとりの季節

どうして、あの時あなたを止めなかったのかしら

どうして、あの時涙を流し続けたのかしら

誰に聞いても分からない

そこらの猫にさえ、明日のことは分からないのに

答えを探せば探すほど

見たくないものも見えてくる

あなたの笑顔もかすんでしまって

見たいのに見えない

けれど、

 

*心にはいつも

昔と変わらないあなたがいるから

前を向ける、笑っていられる

何度目の春だろうか?

あなたが隣にいなくなってから

 

どうして、あの時ひとりで家出をしたのかしら

どうして、あの時一人でバスに乗ってたのかしら

誰に聞いても分からない

そこらの風さえも、気まぐれすぎているのに

あなたを追えば追うほど

忘れた痛みも増えてくる

あなたの優しさもどこかに消えゆく

追いたいのに追えない

けれど、

 

*くり返し