やさしい嘘は、私を傷つける

好きな人がね、私に言ったの

「彼女、いないよ」

真剣な顔で彼は、言った

だけど、ごめんね

私、あなたを信じられないの

男はいつも、軽い人ばっかりだから

私のための嘘は、いらないんだ

真実を知った時、もっと泣くことになるから

それよりも、ほんとのことを言ってくれた方が

スッキリする

別れる時の、後味が良いように

嘘はついてほしくない

本当に、彼女がいなくて

本当に、私の事が好きなら

今夜は側にいてください・・・

 

新作 「ファースト・キス」 予告

ファースト・キス

恋愛とは縁がない、中学二年生の秋夜。

その秋夜が恋に落ちたのは、

まさかの先生!?

ちょっとしたことで、恋に落ちた秋夜は

初めてのことで、戸惑う日々。

その気持ちをクラスメイトの冬実に相談すると・・・!?

一方、秋夜が恋した男、洋充には

色々と、噂があって・・・・それは?

ドキドキ!ハラハラ!?の禁断のラブストーリーが

今、幕を開ける!

lovestory~再会~

人生って、いつ何が起こるか本当に分からない。
私は、夢。
結構前に、洋翔が勇吹の彼氏だったことが一番驚いたことだけど・・・・

私は、もう二人とは笑って会えなくなったかもしれない。
最近、会っていないから本当にどうしているのか分からないけど・・・・

そうそう!何が起こるか分からないといえば、この間のこと・・・・

 

ピンポーン!

チャイムが鳴った。

「はーい。」

「宅配便です。」
「はい。今、開けますね。」

ドアを開けると、そこには笑顔のまぶしい男の子が立っていた。

「安沢夢さん、でよろしいでしょうか?」

「はい。あってます。」

「お荷物です。」

「ありがとうございます。」

「あ、あとこれ、良かったら・・・・」

彼から、電話番号が書かれた紙を渡された。

「えっ?どういうこと?」

「連絡待ってます。」

「ちょっと・・・・」

バタン・・・・

「行っちゃった・・・・

どうすんのよ!これ!」

手紙には・・・

「初めて君を見たときに運命を感じた。
番号書いておくから、ほかの男と遊んでる暇があるなら
電話かけてね!」

「なんなの?これ!偉そうに!」

私は、悩んだ。

「こういう時は・・・」

 

「はーい!どうも、賑やか三人娘です!」

美詞さん、舞美さん、瑞穂さんが家に来てくれた。

「どうも、悪いわね。呼び出しちゃって・・・」

「珍しいね。夢が自分から呼ぶなんて。」

瑞穂さんが、不思議がっている。

「また、なんか厄介なことでもあったんでしょ!?」

「美詞さん、また、そんな言い方して!」

「舞美さん、いいの。
美͡詞さんの言う通り、厄介なことになったのよ!」

「なになに?男?」

「YES!この間、宅配便のお兄さんにこんなものを渡されたの。」

私は、渡された紙をみんなに見せた。

「なに!この文章!」

瑞穂さんが、声を荒げた。

「やっぱ、そう思う?」

「超、キュンキュンするじゃん!

私、男にこんなこと言われたことないわよ!」

「うん。私もない!」

「美詞さんは、その性格だから・・・・」

「舞美さん?なんか言った?」

「何でもないよ!」

「皆、この文を見て、いやだな・・・とか思わない?」

「全然!」

三人が声をそろえて、行った。

「何か心当たりないの?

この書き方だと、昔に会っている感じだけど・・・・」

「いや、覚えがないの・・・・
もしかしたら、すれ違った人かもしれないけど・・・・」

「それじゃ、覚えていないわ(笑)」

「うーん・・・・

あっ!もしかして!」

「覚えがあるの?」

舞美さんが前のめりで聞いてくる。

「もしかしたら、駅でぶつかった人かも・・・・」

「恋愛ドラマみたい!」

「でも、その人あんな感じだったかな?」

「可能性はありそうね。
また、会うんじゃない?」

その時だった!

ピンポーン!

「誰か、来たわよ!
例の彼だったりして!」

「まさか・・・・」

私は、扉の穴からのぞくと
そこには・・・・

「大変、皆。彼よ!」

「じゃあ、私たちは庭から出るから、楽しんでね(笑)」

「何もないわよ!ありがとうね。」

「安沢さん!」

彼の声がする。

「はい。今、開けますよ!」

ガチャ!

「よう!久しぶり。今日は、配達はないよ。」

「じゃあ、なんでうちに来たのよ!」

「夢に会いたかったから。」

「もしかして、あなた・・・・駅でぶつかった人?」

「覚えてくれてたんだ!嬉しい。
俺と付き合ってくれ!夢に一目ぼれしたんだ!」

「確かに、あなたは私のタイプだけど・・・・

私よりいい人いるでしょ?」

「夢がいいんだ!」

「うーん・・・・」

「今すぐ、その唇奪ってもいい?」

「遠慮しておく!」

「本当に、俺のこと駅でぶつかった人のうちの一人っていう認識?」

「どういうこと?」

「本当に分からない?中学の時、好きだった人のことを覚えているかい?」

「どうしてそんなこと・・・もちろん、覚えているわよ!」

「小学校、中学校と一緒だった仲の良い男の子いただろ?」

「ええ!でも、どうしてあなたがそんなこと・・・」

「何も覚えていなんだね。そろそろ帰るね。」

バタン・・・

(もしかして・・・・・)

「ちょっと待って、あなたは、もしかしてあの隆也?」

彼が私の目をじっと見つめる・・・・・

 

次回へ続く・・・・

また、どこかで・・・・

好きな人と最近会ったのは、今から3・4年前ぐらい。
全然、最近じゃないね・・・・

その人とは、転校先の小学校の時からの付き合いで、中学校も一緒で。

仲良い時もあれば、ぶつかることもあった気がする。
おとなしめの子で、走るのが速かった気がする。
中学2年生ぐらいの時に、色々あって・・・・・

どんな色々かは、皆さんのご想像にお任せします!

一緒にいることが、多くなると、自然に好きになっていたみたいで・・・・
当時は、好きだって、しっかり相手に言えてたかは分からない。
そのことを、最近言えたらよかったな・・・・って思う時があるの。
高校1年生の途中まで、会えてたんだけど、色々あって

離れちゃって・・・・

高校では、素敵な友達や、先生に恵まれて、幸せな学校生活で、もちろん好きな人もいた。だけど、恋愛って、全部うまくいくものじゃないよね・・・・

高校を卒業してから、もう1年が経っちゃう!
早いね~

で、時々、その中学まで一緒だった好きな人のことを考えるときがある。

その子は、住んでるところが違うから、全然会えないんだけど

どこかで、絶対に言いたい。私から言いたい。
「あなたが好きです」と・・・
恋人になれなくてもいい。
昔みたいに、一緒にいてくれて、私が辛い時にそばにいてくれるだけでいい。

だから、

また、どこかで・・・・・

 

思い出の日記~思い出したくないこと~

 「かおり!何度言ったら分かるんだよ。テストで50点以上を取れって。一科目じゃなくて全科目50点以上を取れ!いい高校入って、いい大学に入って、素晴らしい企業に勤めることがお前のやることなんだ!いいか、次はないぞ!今日は、外で寝ろ!」

「お父さん。ごめんなさい。次こそ頑張るから。お願い、一人にしないで。寒いよ。お母さんもなんか言って!」

「かおり・・・・お父さんはあなたのためを思って言ってるの。分かってね」

「お母さん、家に入れて・・・・」

「おやすみ。かおり」

ガチャ・・・・・

「そ・・んな・・・・」

ドンドンドン!

「お母さん、開けて!お腹すいたよ!お母さん・・・・・」

 

「り・・・おり・・・かおり!」

目を開けると夢人がいた。

「あ!おはよう・・・・」

「どうしたんだ。ずいぶんうなされてたけど」

「ううん、大丈夫。ごめんね」

「今日、俺遅くなるから・・・・」

「女?」

「違います!でも、俺ってかっこいいから話しかけられちゃうかも!?」

「離婚しましょう!今日、用紙持ってくるから!」

「冗談です!ごめんなさい」

「わかったわよ。早く行かないと遅刻するよ!」

「行ってきます」

「行ってら!」

ガチャン・・・・・

また思い出してしまった。

私は、昔から父に厳しい教育をされてきた。

テストは、常に50点以上を取らなければいけないし、遊ぶ時間もくれなかった。

父は、医者をやっていて、母は、大企業の社長。
そんな家に生まれたのが私だった。
父の口癖は、「トップを目指せ!」だった。
母は、「社長の娘として恥ずかしくないようにしないさいね」だった。

いつも、決められたことだけをやっていた。

嫌だったけど、逃げたりしたら外に出されるし、ご飯もないし・・・

ひどい時は、殴られそうになった。

高校に入ってから、家出をした。

早く、自由になりたかった。

そんな時に、出会ったのが夢人と洋翔先生だった。

洋翔先生は、真面目だけど面白い時もあって。笑顔が爽やかで・・・・

声を聞くと、癒されるのよね💛

顔も、すっごいかっこいいのよ!

夢人は、笑顔が可愛くて、なんて言えばいいか分からないけど、一緒にいるだけで

幸せになるんだよね💛

すっごい、迷ったの!

結婚相手って一人しかダメでしょう?

結婚の決め手は、夢人に手をつないでもらったら、すごい温かくて、それでね

こんなこと言っちゃうと、夢人に怒られるかもだけど・・・・その・・・・

キスがすごいうまかったの!キャー、どうしよう!言っちゃった!
とろけるような感じで・・・・・・
ダメだ!ドキドキが止まらない!

洋翔のキスは、なんというかうまいんだけど、どこか遠慮してる感じで・・・・

なんか・・・うーん・・・・

もちろん、洋翔のキスも嬉しかったけど・・・・

夢人は、その上をいってるね。

俺がリードしてやる!的な感じで。
優しいけど、情熱的なのよね!

それでね、キスした後も頭ポンポンしてくれるし、寝るときは腕枕してくれるし・・・・

でも、この間久しぶりに洋翔に会ったら、なんかドキドキしちゃって・・・・

これは、やばい恋に走りそうな予感だったけど

あの後、一回も会ってないから、そんなことは・・・・・

ピンポーン!

「はーい」

「かおり!」

「洋翔?どうしたの?」

「俺と結婚しなかったのは、キスがうまくなかったから?」

「急に何?」

「いいから」

「洋翔のキスは、良かったんだけどなんかが足りなくて・・・・・」

「やっぱり・・・・今まで付き合った子も皆言ってた」

「マジ?ごめん・・・傷ついたよね?」

「ううん。しょうがないよ」

「で、話はそれだけ?」

「いや・・・・キスがうまくなったら、付き合ってくれる?」

「いや。私には夢人がいるもん。それにキスの練習は、誰とするの?」

「かおり。」

「冗談はよしこちゃん!」
「ダメかな?」

私の目をじっと見つめる洋翔。

洋翔の服の間から見える、きれいな鎖骨に目がいってしまう・・・

(きれいだな・・・・)

「聞いてんの?」

「ダメったらダメ!」

「今、俺の体見てた?」

「う、ううん。全然!」

「嘘だ!洋服の間から見てたでしょ?」

「とにかく、ダメ!」

「一回だけ、キスしていい?」

「今!?」

「おう!」

「一回だけよ・・・」

「分かってるよ・・・」

久しぶりの洋翔のキス。

あの時とは違って、うまくなっていた。

すごい、素敵なキスだった。

「はい。おしまい!またね」

「えっ?」

「何?もっとキスしてほしいの?」

「ううん。別に・・・・(ほんとは、もっとしてほしいけど・・・・)」

「そう・・・・じゃ、またお迎えに来ますね。シンデレラ♬」

「えっ?夢人のいる時間はダメよ!」

「じゃ、それ以外の時間ならいいの?」

「ちょっとお茶するぐらいなら・・・・」

「分かった。じゃあね!」

「うん」

ガチャ。

危ない恋に走りそうです。

 

 

思い出の日記~忘れかけていたもの~

昨日、久しぶりにときめきを感じた。
私は、かおり。二年前に学校の先生と結婚して、幸せいっぱい!
な、はずだけど・・・・

「かおり!ご飯は?」

こちらが、夫の夢人。
「レンジでチンして!私、忙しいの!」

「お前、忙しいたって、たいしたことないだろう。
バーゲンがあるだけで・・・・」

「バーゲンがあるだけで?なんですか?その先は?」

「いえ、なんでも」

「あと、今日は帰り午後になるから」

「えー!男か?」

「バカね。そんな暇はありません。」

「そういえば、昨日洋翔にあったよ。」

「えっ!?洋翔先生?」

「うん。元気そうだった。」

「そう・・・・」

「お前があげたマフラー、大事につけてたよ。」

「マフラー・・・・・」

そう、私は在学中に洋翔先生にマフラーをあげた。
一生懸命編んだ、青のマフラー。

・・・・・・あ!そういえば!

「夢人。洋翔先生はどこに住んでるかわかる?」

「隣。」

「隣!?早く言ってよ。ご挨拶行かなきゃ!」

「好きになるなよ。お前には俺がいるんだから。」

「はいはい。」

ピンポーン!

「ふぁ~い・・・・ってかおり?」

眠そうな洋翔先生が顔を出した。

髪の毛も寝癖がついていて・・・・・

「先生、朝からごめんなさい。お久しぶりです。
私、隣に住んでます。」

「びっくりした・・・・・

上がっていいよ。」

「でも、奥さんは?」

「あー、結婚してないんだ、俺。」

「は?先生もう30過ぎでしょ?早くいい人見つけなきゃ!」

「じゃ、お前にする。」

「やめてよ。私は夢人と結婚したのよ。」

「冗談だよ。ソファーでゆっくりしてなよ。

今、お茶淹れるから。」

「おかまいなく・・・・」

ふっと周りを見ると、本棚のところに写真があった。

体育祭の時に撮ってもらった、私と洋翔の2ショット写真があった。
見ていたら、涙が出てきた・・・・

「お待たせ・・・どうしたの?」

「ううん。懐かしいなと思って。」

「そうだね。懐かしいね・・・・

あの時も可愛かったけど、今はもっと魅力が増したよ。」

「もう!やだ!嬉しい!」

「今度、いつ予定あいてる?」

「あら?デートに誘おうっての?
来週はあいてる。」

「一週間?」

「うん。」

「じゃあ、旅行だな!」

「えー!夢人に怒られる。」

「大丈夫。俺からうまく言っておくから。」

「・・・・・大好き。」

「お!?いいのかい、そんなこと言っちゃって。」

「久しぶりに楽しい時間を過ごしているみたいで・・・」

「みたい、じゃなくて過ごしてるんだろ?」

「はいはい。」

「あっ!もうお昼。何か食べてく?」

「ううん。私、これからバーゲンがあるから行ってくる。」

「なーんだ。じゃ、また来いよ。」

「隣ですものね・・・・」

「そうだよ。」

「じゃあ、今日の夜ご飯オムライスがいい!」

「旦那はどうするの?」

「うーん・・・・どうする?」

「どうするって、一緒に食べれば?」

「そうね。じゃあ、またあとで。」

「おう。気を付けてな。」

「はーい。」

思い出の日記

卒業してから、三年。
今は、遠い田舎で旅館をやっている。

この間、掃除をしてたら二冊のノートが見つかった。

一つは、好きな人とのノート。

もう一つは、好きな人とのノート・・・・

って、どっちも好きな人とのノートじゃない!

恥ずかしい気持ちもあったが、少しの間でも昔に帰りたくて

そっと開いてみた・・・・

そこには、大好きな人からのやさしいメッセージがたーくさん。

読んでいたら興奮してしまい、タンスに足をぶつけた・・・・・

私もすごいと思うわ。

好きな人二人とノートを交換していたんだから・・・・

今は、絶対できない・・・・

ちなみに、この片方のノートのお相手が今の夫です。

夫は覚えてるかしら?

久しぶりに懐かしいあの公園にでも

二人で行きたいわ・・・・・

 

lovestory~戻ってきた甘い時間~

               「突然の告白!?」

私は仕事終わりに、洋翔にある洋食屋に連れてってもらった。

「ここなんか、どう?」

看板を見ると

「~ホットな時間をあなたと共に light of hope~」

「こんな、高いところにいいの?」

「あれ?知ってるの?夢」

「知ってるよ、前に先輩に連れて行ってもらった・・・」

「じゃあ、行こうか」

「いや、ファミレスとかでもいいよ」

「なんだよ!急に・・・・
夢に会わせたい人がいるから」

「え?誰?もしかしてご両親とか?それは、まずいよ!
今日、おしゃれしてないから」

「何の話?」

「えっ?やだ!冗談!で、誰なの会わせたい人って?」

「何人か、呼んでるからもうすぐ来ると思うけど・・・」

そうこうしてるうちに、目の前に一台のタクシーが停まった。

降りてきたのは、

「舞美さん?美詞さん?瑞穂さん?えー!?」

「あらあら?デート中だったの?ごめんなさい(笑)」

「美詞さん!もう、ふざけないで!」

「そうよ!二人は今、いいところなんだから!」

「あら!ごめんなさいね!」

また、始まった・・・・・

「洋翔、早く入ろう!」

「う・・・ん。いや、この三人も一緒だよ!」

「嘘!?えー・・・・」

「楽しく食べようね💛!」

三人は声をそろえて言った。

 

カラン・・・

「いらっしゃいませ!五名様でよろしいですか?」

ふと、顔を上げるとそこには

勇吹?」

勇吹が立っていた。

「久しぶり!元気だった?」

「うん。ってゆうか、なんで勇吹がここにいるの?」

「だって、教員辞めたから!」

「いや、軽く言うことじゃないでしょ!

なんか、あったの? 揉め事とか・・・」

「ばーか!俺がそんなことすると思う?」

「客に向かって何よ!」

「それは、失礼いたしました。じゃあ、お席にご案内いたします!」

店内は、平日だからか客の入りは少なかった。

「こちらに、どうぞ!」

勇吹!早く、ワイン持ってきて!」

瑞穂さんが、勇吹を急かす

「かしこまりました。そちらの可愛いお嬢さんは

何になさいますか?」

「おい!俺の女に手を出すなよ!」

私の肩に手をまわしながら、洋翔が言った。

「ご安心ください。奪うつもりはございません。」

「ちょっと!聞いた、今の!

俺の女に手を出すな!だって!

きゃー!どうしよう!」

がしゃん!

瑞穂さんが、興奮のあまり椅子から落ちてしまった。

「ほっときましょう!」

美詞さんは相変わらず、クールというか、ブラックというか・・・

「ちょっと、待って。いつから私は洋翔の女になったのよ!」

「え?違うの?」

舞美さんがびっくりして聞いてきた

「違うよ!」

「あー、びっくりした・・・・」

「本当に、この男は軽いんだから!」

「そうだよな。俺がいる前で!」

勇吹が不機嫌そうな顔をした。

「えっ?」

「いや、何でもない・・・・」

「只今、お持ちいたします。」

 

「お待たせいたしました。チーズハンバーグと黒毛和牛のステーキでございます。

それから、ポテトフライとワインが三つ、シャンパンが一つ、イチゴミルクを一つ

お持ちいたしました。」

「よく、そんなに持ってこれたね!」

「ありがとうございます。

じゃあ、夢、イチゴミルクちょっとちょうだい!」

「お断りします!」

「ちぇ!」

勇吹、ちょっと飲むか?」

「洋翔ありがとう!でも、またあとで!」

「おう!」

「では、ごゆっくり!」

「さ!どんどん食べて!」

「いただきます! チーズハンバーグおいしい!」

「よかった」

「ちょっとちょうだい!」

美詞さんが、手を出して

ちょっと食べてしまった!

「あー、ひどーい。」

「ごめん。私の分も上げるから」

「当然よ!」

「あの・・・みんないいかな?」

洋翔が口を開いた

「うん?」

「実はね、伝えなきゃいけないことがあって・・・」

「あ!夢と結婚?」と舞美さん

「違うわよ!会社、建てるんでしょ?」と瑞穂さん

「いーや!私と結婚するのよ!」と美詞さん

「ちょっと、なんで、美詞さんだけ自分のことなの」

「いいじゃん。今は、独身なんだから!」

「いや、あのそうじゃなくて・・・

付き合ってる人がいるんだ!」

「え!だれだれ?」

「わかった!モデルだ!」

「いや、大手の社長の令嬢よ!」

「あのさ・・皆勝手に、しゃべりすぎ!」

私が言うと、その場が静まった。

「その・・・付き合ってる人が同性で・・・」

「うっそー。本当に?」

「うん。まあ・・・」

「え?じゃあ、私とのことはなんだったの?」

私は言った。

「あの時は、女性が好きだったんだ。

だけど・・・ある人に告白されて・・・」

「誰?絶対に言わないから!」

一番口の軽そうな、美詞さんが言った。

勇吹・・・」

「ぎゃー」

舞美さんと瑞穂さんがひっくり返ってしまった。

「それで、最近付き合い始めて・・・・」

もう、私の耳には何も入ってこなかった。